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スペシャル

スタッフ/キャスト 連載インタビュー

TVアニメ『グノーシア』に関わる
スタッフ・キャスト陣の
リレーインタビュー企画です。
2025年10月11日より放送がスタートしたTVアニメ『グノーシア』。

舞台は宇宙を漂う一隻の宇宙船、星間航行船D.Q.O.。人間に擬態した未知の存在「グノーシア」を排除するため、乗員たちは毎日1人ずつ、話し合いと投票によって“疑わしき者”をコールドスリープさせていきます。

しかし、主人公・ユーリは、どんな選択をしても“1日目”に戻ってしまう——そんなタイムリープの渦中にいました。

極限状況の中で交わされる会話を通じて、少しずつ明かされていく乗員たちの本音や秘密。信じるべき相手は誰なのか。何が正しい選択なのか。繰り返されるループの先に待つものとは——。

人狼ゲームをベースにしながらも、SF要素やキャラクタードラマを掛け合わせた独自の体験型ゲームとして熱狂的な支持を集めてきた『グノーシア』。

そのTVアニメの最終話放送を記念して、第23回ではキャスト陣によるスペシャル座談会をお届けします。

安済知佳さん(ユーリ役)、長谷川育美さん(セツ役)、鬼頭明里さん(SQ役)、七海ひろきさん(ラキオ役)、瀬戸麻沙美さん(ジナ役)、早見沙織さん(ステラ役、レビ役)の6名に、アフレコを通して育まれたキャラクターへの想いや、現場で生まれた印象的なエピソードを語っていただきました。
ついに最終話が放送されました。ネタバレ解禁ということで、終盤の印象的なシーンについて自由にお聞かせください。
瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸)
第19話以降は、セツを取り戻そうとするユーリの執念がすごかったですよね!
安済知佳さん(以下、安済)
しばらくセツが不在で、20話の最後にようやくセツが出てくるんですけど……。きっと視聴者の方も「セツー!!」って心の中で叫んだんじゃないかなと思います(笑)。
第18話以降の展開について、台本を読んだ時、ユーリとセツを演じるお二人はどう感じたのでしょうか?
安済
ノーマルエンドとトゥルーエンドの両方を用意してくださった点が本当にすごいなと思っていて。ゲームだからこそできるシステムを活用した物語を、アニメにどう落とし込むのか、ずっと楽しみだったんです。最終的にこういう形で着地することを知り、台本を読んで感動しました。
長谷川育美さん(以下、長谷川)
わかります! すごく凝ってるなと思ったのが、台本の表紙。第19話~第20話だけはセツがいない、他のみんなが描かれたイラストになっていて。だから第21話の台本を家でめくっていた時に、そこまでの話数でユーリがセツを助けるために奔走しているのを読んで、すごくグッときました。
早見沙織さん(以下、早見)
スタッフさんの粋な計らいですよね。
鬼頭明里さん(以下、鬼頭)
あと、ラキオの好感度の上がり方がすごいなと(笑)。最初の印象から一転して、終盤のユーリとのやりとりでグッと好感度が上がった気がします。
七海ひろきさん(以下、七海)
ラキオの好感度が上がって、私も嬉しいです(笑)。
鬼頭
初めて“船を降りた”描写が出てきたのも新鮮で。ずっと閉鎖空間にいたから、街に出た瞬間の開放感がすごかったです。
早見
船を降りた描写でいえば、第19話の軍港シーンでは、「ユーリはどこまで敬語を使うのか?」という話もありましたね。
長谷川
台本上では軍人が数人いて。軍人Aと軍人Bには敬語を使わず、軍人Cにだけ(ユーリが)敬語だったんですよね。
安済
最終的に全部敬語に統一する形になったんですけど、エピローグは原作にない部分が多かったからこそ「ここはどんな意図なんだろう?」って考える場面がたくさんありました。
瀬戸
第19話はジナとの喫茶店シーンも気になりました。台本のト書きには、ユーリが伝票を持って出ていくって書かれていて。(ジナには)払わせてはいないみたいなんですけど……(笑)。「この世界のお金ってどうなっているんだろう?」「現金はあるの?」とか、想像がふくらむエピソードでした。
第18話のラストでは、セツの消えてしまった世界での、キャラクターたちの“その後”も描かれていましたね。
瀬戸
ジナの「航宙管制官に復職して誠実に生きている」という未来は、すごく素敵ですよね。ジナは本編で、航宙管制官としての知識が生かされているシーンがちゃんとあって。自信を持って話している感じも素敵だと思ったし、「ああ、やっぱりジナは仕事に誇りを持っているんだな」と感じられました。
早見
シピは手術が成功して猫になっていましたね!
七海
念願かなって本当によかったです(笑)。エンディングでみんなの人生がそれぞれに続いていく感じが、すごく好きでした。
今回集まっていただいた皆さんは、物語の序盤から登場するキャラクターたちを演じられています。『グノーシア』で共演されて、改めて感じたことを教えてください。まずは鬼頭さん、七海さんお願いします。
鬼頭
『グノーシア』のキャラクターって、全員キャラが濃いじゃないですか。その中でもラキオの声って、一番イメージが掴めなかったんです。でも七海さんの最初のセリフを聞いた瞬間に、「あ、ラキオだ!」って思いました。
七海
ありがとうございます。
鬼頭
周りをイラつかせるようなことをさらっと言うのに、だんだんと可愛げがあるようにも見えてくる……そのバランスが本当に絶妙で。
七海
逆に、SQちゃんって難しい役だろうなと思っていたんですよ。周りのキャラが割と落ち着いている中で、ひとり突き抜けていなきゃいけないポジションなので。鬼頭さんとは今回初めてご一緒しましたが、最初からしっかり世界観の中でSQちゃんを作り上げていて、「さすがだな」と。 あと、アドリブがすごく自然で。飄々とした可愛らしさが感じられて、印象的でした。
鬼頭
アドリブを見てくださったのはすごく嬉しいです。みなさんが受け止めてくれるから、安心して思いきり演じられました。
続いて、瀬戸さん、早見さんお願いします。
瀬戸
沙織さんとは、もう長いお付き合いなんですよ。今回演じる役は2役で、最初に聞いたのはレビのAIっぽい、メカニカルな音声だったんですけど……もう、「実際にこういうお仕事してそう!」って思うくらい完成度が高くて(笑)。

でも、その“機械っぽさ”の中に日本語の美しさが際立っていて。沙織さんの読みって、声の入り方とか、最後の抜け方まで一つひとつが本当に丁寧なんです。そういう細部の音の美しさがたまらなくて、今回それを間近で感じられて本当に嬉しかったです。あと、ステラがグノーシア化した時の“狂気的な芝居”も印象的でした。
早見
「やりすぎて怖い」と言われてしまいましたが(笑)。
瀬戸
ディレクションされた要素を全部すぐに取り入れて、あっという間に完成形にしてしまうところも圧巻でした……。
早見
私も今回、麻沙美ちゃんとまたご一緒できたのが嬉しかったです。プライベートでもよく話したり、電話したり、ごはんに行ったり……思い出が本当にたくさんあって。普段の麻沙美ちゃんは明るくて可愛くて、ちょっとした発言でみんなを笑わせるような人なんです。ですが、ジナはどちらかというと言葉数が少なく、2行以上話すことも珍しいですよね。

少ない言葉にすべてを込めることは難しいと思うのですが、最初のセリフを聞いた瞬間に「ジナだ」と感じました。声だけでキャラクターの存在そのものを体現する、その説得力が圧倒的でした。スタッフさんの中にもジナ推しの方がいらっしゃると聞いていましたが、「その方の胸もきっといっぱいになっているだろうな」と思います。
瀬戸
そんなふうに言ってもらえて、本当に嬉しいです……!
安済さん、長谷川さんはいかがでしょうか?
安済
はせみちゃんとは、これまでも何度かご一緒する機会はありましたが、ここまでしっかり掛け合う役での共演は初めてだったんです。はせみちゃんって、本当にどんな芝居をしてもブレないから、こちらも安心して身を預けられるというか。私はアフレコ中はとにかく一生懸命すぎて、余裕がなかったんですけど、その必死さを受け止めてくれるような大きな安心感がありました。
長谷川
私、知佳さんのお芝居の息遣いがすごく好きなんです。セリフの直前に吸う息、吐く息を聞いただけで、自分も一緒に感情を持っていかれるような感覚があって。たくさん掛け合いをする中で、すごく学びになりました。

実は、知佳さんとはちょうど同時期に別の作品でもご一緒していたんですよ。そっちはまったく(『グノーシア』とは)違うタイプの作品だったんですけど、マイク前の立ち方からしてユーリの時とは違っていて。 体の使い方とか、動ける範囲での表現とか。「あ、作品が違うとこんなにも変わるんだ」って思いました。
安済
自分では、あまり意識したことなかったです(笑)。はせみちゃんを始め、現場では皆さんに助けていただきっぱなしでした。
『グノーシア』といえば“嘘”も大きなキーワード。皆さんが最近、つい口にしてしまった“ちょっとした嘘”はありますか?
鬼頭
え〜……私、嘘ついたことありません!
瀬戸
あ、SQちゃんがいる!
鬼頭
今、小さい嘘ついちゃいました(笑)。
安済
花粉の時期に、目が痒くなって肌が荒れて鼻水がでるんですが、いやこれは花粉症じゃない!と自分にまだ言い聞かせています…そろそろ今年はその自分への嘘は無理かもですが…
長谷川
ありますよね、そういうこと(笑)。
七海
私は現場に早く着きすぎちゃうことが多くて。30分前とかに着いていることも結構あるんです。でも「早すぎたかな……」って思って、5分前になってから「今着きました!」って送ったりします(笑)。
瀬戸
つい、場の空気を読んじゃうのはすごくわかります。私も、ゲームで上手い人たちがアドバイスをくれたときに、本当は知っていることでも「せっかく教えてくれているし……」って初見のフリしちゃうタイプです。
長谷川
私はその逆パターンかもしれません。 説明されて、つい反射的に「わかりました!」って言っちゃうんですけど、実はあんまりわかってないことも……(笑)。 自分が個人でやっているラジオではそれがバレていて、「今の顔、きっとわかってなかったんだろうな」って、もう一回説明されることもあります(笑)。
早見
私は、先日焼肉に行ったときです。一緒にいた人達は“お腹いっぱい”という空気になっていたので、本当はもう一皿タン塩を食べたいところを、我慢して合わせてしまいました。
最終話を迎えた今、キャストを代表して安済さんから視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
安済
まずはここまで、全21話をユーリたちと一緒に旅してくださって、本当にありがとうございました。アニメでは、ゲームとはまた違う“ありえたかもしれない宇宙”を描いています。そこに込めたキャラクターたちの想いや、彼らが生きた瞬間の温度を、少しでも感じ取っていただけていたら嬉しいです。

アニメをきっかけにこの作品を知ってくださった方は、ぜひゲームの中で“自分だけの宇宙”を旅してみてください。そして、すでにプレイしてくださった方も、今回のアニメを通して、また新しい感情でキャラクターたちと出会い直してもらえていたら嬉しいです。

キャスト全員、本当に愛情を込めてこの作品に向き合ってきました。『グノーシア』という宇宙で、またいつかお会いできる日を願っています。ありがとうございました。